この時期にもなるとOB/OG訪問などをされている就活生の皆さんも多いのではないでしょうか?
私も時々受けることがあります。
でも、私自身もそうだったのですがOB訪問をしてみたはいいものの何を聞けばいいのか良く分からないってことはないでしょうか?
(1)OB訪問でしがちな”無駄な質問”
訪問の時間は限られていることですし、せっかくの機会ですからできれば無駄な時間の過ごし方はしたくないものです。
しかし、学生の身分だといまいち何を聞いていいかわからないものです。
以下に私が無駄だと思う質問とその理由を少し解説してみましょう。
無駄な質問① 「御社の社風は?」
これはつい聞いてしまいがちな気がします。でもこれはっきり言って聞いてもあまり意味ないです。
だいたいある企業で訪問できる人数なんてたかが知れています。
そりゃあ100人とかに聞けば多少は意味があるのかもしれませんが、数人に聞いてみたところで、訪問した社員の主観にも左右されますし、大きな会社ほど部署によって雰囲気が全く違うということはザラなので、こんなこと聞いても無意味です。
無駄な質問② 「仕事のやりがいは?」
これも無駄な質問の代表例ですね。やりがいなんて人ぞれぞれです。だいたい別にそんなこと考えてもいないという人だっているでしょう。
そんな主観的な話を聞いたところでそれを自分にあてはめてみることもできませんし、それによって自分の会社選びに役立つものでもありません。
(2)なぜこれらの質問は無駄なのか?
上記のような質問を無駄と私が感じるには訳があります。
OB/OG訪問の目的というのは、もちろんいろいろあるのですが例えば主に「会社のことをよく知る」ということが挙げられるでしょう。
会社のことを知るうえで「主観的な事柄」を聞いても仕方がないのです。なぜなら、それが自分にもあてはまるのかわからないし、会社のことを正しく表しているかわからないからです。
そういった「主観的情報」を面接での志望動機やアピールの肉付けに使っても、説得力がない。
学生「御社の○○さんに社内の雰囲気が△△だと聞いて、とても共感し、うんぬんかんぬん・・・」
面接官(え、でもそれってうちの部署には当てはまらないなー、それにその雰囲気ってその人の主観じゃないか、それじゃあ全く根拠に乏しいよ)
となってしまうと思います。
(3)じゃあ何を聞けばいいのか?
これを聞けという具体的質問をあえてここで列挙するつもりはあまりありませんが、質問を考えるのであれば「客観的な情報」を引き出せるようにすべきであると思います。
訪問する側が聞きたいと思っている事がらによって質問は変わってきますが、例を挙げるのであれば以下のような質問は客観的情報に当てはまります。
・人事制度に関する質問
⇒社員の能力開発を支援するためにどのような施策が行われているのか
・その企業の経営戦略
⇒過去/現在/今後の変化
⇒それは外部環境のどのような影響を受けているのか
⇒経営戦略の変化によって、個々の社員(担当者レベル・マネジメント層などと分けて考えると良いと思う)に求められるものは変化するのか
などなど
*面接や会社選びに役立つ情報を引き出す一手段がOB/OG訪問です。主観的な情報よりも、なるべく客観的な情報に近いものを引き出すようにしてみてはいかがでしょうか。
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